風雲☆永田町

「政治という仕事は、情熱と判断力の両方を使いながら、堅い板に力をこめて、ゆっくりと穴を開けていく仕事だ」(マックス・ウェーバー)

夜の銀座政局 写真週刊誌が野党幹部撮影との噂 お家芸のブーメラン炸裂か

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた政府による緊急事態宣言のさなかの1月18日の深夜に、銀座の高級クラブに行っていたとして、自民党松本純大塚高司田野瀬太道の3衆院議員が離党した。次の衆院選では党の公認は受けられず、400~500万円とされる公認料も受け取れなくなった。

 菅義偉首相、内閣は、すでに「上級国民」との批判を受けており、この事実関係が直撃する。また、河井案里参院議員も3日に議員辞職するといい、大打撃だ。

 やれ、4月25日には衆院北海道2区、参院長野選挙区に加え参院広島選挙区の3つの補欠選挙が投開票となり、これは次期衆院選の前哨戦として大いに注目を集めることになる。自民党は北海道2区は候補者を立てず不戦敗、参院長野は立憲民主党が強いので負け確。広島は自民党が強いが、逆風を受けて敗れればかなりきつい。

 ここへきて、与党側が一縷の望みをかけているのが、5日金曜発売の写真週刊誌報道という。「立憲民主党幹部のAとFとRが国会近くのホテルで会食していた」との情報だ。立憲は所属議員に対し緊急事態宣言下での会食自粛要請をしておりまさにお家芸のブーメランが直撃することになる。そういえば、立憲幹部による銀座組への追及は緩い。

 とはいえ、写真週刊誌がその会食を報じるという保証はない。永田町では発売日前日に「早刷り」が出回るので、4日の動きには要注目だ。